Artist Introduction ||作家紹介||Vol.6【チームヤムヤムさん】

毎回、三条富小路書店を企画するniwaがエントリー作家からチョイスした作家に本作りや、本にまつわるカンタンな質問に答えてもらいつつ作家紹介をしています。

Vol.6は北は北海道から毎回参加してくれているイラストデザインチーム・チームヤムヤムさんです。

ヤムヤムさんの作るのもは、子どもの知育や冬の過ごしかた、京都の旅行などすべて「楽しむ提案」があります。素朴なイラストにおつまみやちょっとおとなテイストのアイディアが盛り込んであって何度見ても飽きない紙ものです。

【チームヤムヤムさんへのQ&A】

■本をつくるきっかけ■

酒の肴を集めた五十音表「あいうえおつまみ表」は、当時3歳の娘が文字を覚えるために作ったもの。あげだしの「あ」、イカリングの「い」、ウインナーの「う」など、子どもと晩酌しながら思いついたのがきっかけです。「ヤムヤム旅新聞」は、自分たちの旅や暮らしの中から生まれるアイデアを、A4一枚にまとめたもの。話のきっかけに、会った人に手渡しするために作りはじめました。

あいうえおつまみ表

■本をつくる時のこだわりは？■

次に作った「北海道版あいうえおつまみ表」は、地元の人を中心に約100人から意見を聞いて、北海道ならではのおつまみを集めた五十音表。暮らしている場所でも旅先でも、土地の空気を感じ、美味しいものや楽しい場所にもっと出会いたいという思いがいつもあります。「京都弁当暦＆マップ」では、肉屋さんやお惣菜屋さんなど、京都のふだん着のおかずを買い集める旅を提案しながら、そうした思いを表現しています。

京都弁当暦＆マップ

■今回出品するもののなかでオススメの本■

十勝雪暦（とかちゆきごよみ）

「十勝雪暦」は、十勝の長い冬を楽しむための、冬だけのカレンダー、日付は、初雪から雪解けまで。「校庭スケート」「雪山すべり」「へやでアイス」など、十勝ならではの冬の楽しみを日々１つずつイラストで並べています。冬の夜長にあたかかく晩酌するための、雪暦付録のオリジナルビールグラスも作りました。

■三条富小書店に毎年参加してみての感想 ■

遠く北海道から参加して3年目、いつも京都の路地の賑わいを感じさせてもらっています。"本"という括りにとらわれない、いろんなテーマの紙ものや雑貨も出品されているので、私たちも自由に出品するものを発想できて楽しいです。カレンダーやあいうえお表など、私たちの作ったものが、手にしてくれた人たちの生活の中に自然と溶け込んでいったらいいなと思っています。

■今までつくった中で自分のお気に入りNO.1の本は？■

アスパラベーコン自由帳

子どものランドセルにこっそり入れておくために作った、「アスパラベーコン自由帳」。「北海道版あいうえおつまみ表」のイラストを表紙に入れた、オリジナルの自由を楽しむための自由帳です。「あ」の次は「い」というように、五十音を順番に作っていこうと思っています。今回は「アスパラベーコン自由帳」「いくらの醤油漬け自由帳」を販売。

■本を作るうえでのライバルや気になる人■

ものづくりに大切な遊び心をいつも教えてもらっているのは、京都の酒器・今宵堂さん。酒卓を楽しく演出してくれる、徳利や盃一つ一つの器に込められたユーモアやストーリー。焼きものを通してその遊び心をさまざまに表現しています。

■プロフィール■