Artist Introduction ||作家紹介||Vol.3【酒器・今宵堂さん】
三条富小路書店を企画するniwaがチョイスした参加作家に本作りや、本にまつわるカンタンな質問に答えてもらいつつ作家紹介をしていきます。
Vol.3で紹介するは酒器・今宵堂さん。
幅広いジャンルの作り手が参加するサントミでは陶芸家が作る本も棚に並びます。
酒器を専門とされている今宵堂さんならではの、お酒を楽しく呑める”のんべえにおススメな本”が面白いです。もちろん、お酒を呑まない方もじゅうぶんに楽しめますよ。
【今宵堂さんへのQ&A】
■本をつくるきっかけ■
ふだんは盃や徳利 、肴の小皿など、晩酌のための器をつくっています。でも、深まりゆく宵の中、静々と文を追いながら盃を傾けるのもまた一興ですね。そんな晩酌のお伴にもなるような、お酒に関わる小さな読みものができたらいいなと思って作りました。
■本をつくる時のこだわりは?■
本業は 酒器屋ですので、本には箸置やサイコロなど、呑みながら手遊びできるような小さなやきもののおまけをつけるようにしています。
■今回出品するもののなかでオススメの本■
大人の児童書「酔いこのえほん」は、小さな呑むエピソードを集めた一冊です。
今年は出た目の通りに振る舞うお座敷遊びのサイコロ「座興賽」と、立たせることができなくなったらそれが酔った合図とわかる小さな箸置「酒だるま」という二種のおまけを付けてみました。
■三条富小書店に毎年参加してみての感想 ■
参加していることもうれしいのですが、失礼ながら、書店で立ち読みするのをとっても楽しみにしています〜!本屋さんは通常「読む」という受け身な娯楽を得られる場所なのですが、三条富小路書店には自分たちの本も並んでいるので、滞在中はなんだか不思議なドキドキ感が・・・。モノカキでなくとも、作家気分を味わえるおもしろい本屋さんですね。
■今までつくった中で自分のお気に入りNO.1の本は?■
『恋する前置詞 〜「酒器」で学ぶ英単語〜』。 恋をテーマに酒器で英語の「前置詞」を学ぶという、なんとも不思議な単語帳です。英会話講師の岡三郎さんと一緒に作らせていただいた実用書です。
■最近のオススメの本
『銀座ウエストのひみつ』著者/木村衣有子・発行/京阪神エルマガジン社
随筆家の木村衣有子さんが銀座の老舗菓子店「ウエスト」をいろんな角度から取材された一冊。「ウエスト」のお菓子と「ウエスト」という会社自体のファンになっちゃいます。「リーフパイ」が食べたくなるのはもちろん、もの作りするひとなら気持ち良く背筋を伸ばされるビジネス書としても読みがいがあります。
■プロフィール■
今宵堂は、夫婦ふたりで営んでいる職住一体の酒器工房です。二歳半の娘を交えての晩酌が至福のひとときです。