Artist Introduction ||作家紹介||Vol.2【吉田周平さん】
ここでは三条富小路書店を企画するniwaがチョイスした参加作家に本作りや、本にまつわるカンタンな質問に答えてもらいつつ作家紹介をしていきます。
Vol.2は現代美術作家の吉田周平さん。
Vol.1のてらいまきさんと同じく1回目のサントミから参加してくれている皆勤賞な参加者のひとりです。
吉田さんが作る本は、いつもみている日常の中の視点のズレやそこからみえるおもしろさをシンプルな形で本に落とし込まれていて、じわじわっとクセになります。
【吉田周平さんへのQ&A】
■本をつくるきっかけ■
きっかけはこの三富書店が与えてくれました。クリスマスや大掃除のように、本をつくるのが年末の恒例行事となってきています。本でなにができるだろう?と考えることはとても気持ちいいです。こんな機会をくれてありがとうniwaさん!
■本をつくる時のこだわりは?■
トータルでどんな存在感かを考えます。
こんなやつがいてもいいだろ、と思ってつくります。
本をつくりたいというよりは、見終わった時にどんな感じになるかを大事にしています。
■今回出品するもののなかでオススメの本■
画像は「アンブレラ」という冊子です。傘のあるいろんな風景写真をノートに貼付けた冊子です。
雨の日に傘と傘ががすれ違ったり、雨上がりに傘が干してあったり、近くで見たり、遠くから見たり。
個人的には傘が音符の様に見えたりしてロマンチックな作品です。
あと「memo」という新冊子を制作中です。私のメモを本にする予定です。
■三条富小書店に毎年参加してみての感想 ■
値段の設定が作者によっていろいろなので、これとこれがなんで同じ値段なの?という現象がおきます。お客さんと作者の価値観が様々に交差しています。これってとても当たり前なことなんですが、僕にとってはおもしろい場所だな、と感じています。
■本を作るうえでのライバルや気になる人■
高田景子さんが今回出品される本はいいと思います。
■今後、本を作るうえで挑戦してみたいこと■
ストーリーのある本。
悲しい本。
■プロフィール■
現代美術家。成安造形大学写真クラス卒業。
簡単な方法で日常の見え方をずらす作品を制作。