BOOK OF JOURNEY Vol.4【原稿をつくる】
こんにちは!サントミスタッフのジャーニーです!
11月に突入しましたね。こたつを出すか出すまいか悩む今日この頃ですが、まだまだ渋っております…。
さて前回は『vol.3 取材に行く』で実際にインタビューに行きましたが、今回はいよいよその取材した内容を本の形に落とし込もうと思います。
面白く、そして驚かせる要素を含むような仕掛けも企んでいきます。(それがとても難しい…。)
しかし最初に決めたコンセプトの軸からぶれないことが1番大切です。^^
では、私が原稿をつくった行程を紹介していきます。
【1】文字を起こす
↑取材中のメモ
まずは本の文章を作ります。
ボイスレコーダーを聞きながら書き出し、取材中にとったメモも参考に話題ごとでまとめます。
メモは取材時に感じた印象も書いていたので、フレッシュで率直な言葉が残っていておもしろく、コメントなんかでつかえそうです。
【2】本全体の流れを考える
【1】でまとめた文章を元にどんなことをピックアップして書くかの項目をあげて考え、本全体の内容の流れを考えます。
私の場合は…
・MAPやアクセスなどの情報
・もくじ、プロローグ
・私の偉人館(過ごし方を提案する)
・グッズ紹介(裏話アリ!)
・偉人の自己紹介(facebook風に)
・小ネタなど面白話
・学芸員さんの「あのネ」
・おまけ(考え中!シールとかしおりとか使えるもの)
というふうに考えて、このようにページを割り振りました。
↑ページ割り
【3】誌面を手で考える
2-3ページ目
10-11ページ目
実際の本の大きさでダミーをつくり、見出しや写真などの実際のサイズにして切り貼りしてバランスを見ながら配置します。
冊子は実際のサイズで作って試してみることがオススメです!
想像していたより大きい!とか、このページの並び方は見にくい!など、手にしないと分からないことが発見できます。^^
【4】データ化する
私の場合、文章の内容はwordなどの文章作成ソフトで書き直し、写真のセレクトも行っていきます。
再び取材に行く場合は『vol.3 取材に行く』を参考にしてみてください。^^
そしてIndesignやIllustratorなどのデザイン編集ソフトを使用して【3】の配置でデータを作ります。
しかしAdobeのソフトは高い!そんなもの持ってない!という人は、【3】の要領でつくった原稿をスキャンやコピーして大きさはそのままで印刷すると良いでしょう。(ずれないように注意が必要。)
また、フリーソフトのscribusはIndesignの代替ソフトとして有名なので、必見です!
日本語対応もしていて、windowsの人もMacの人も利用できます。^^
このようにして、誌面づくりを徐々に決めていきます。
【4】のデータにする時は、同時にデザインを決めながら進めていくので、それは次回に詳しく紹介しようと思います。
今回の原稿をつくる際に参考にした本
石川理恵 著,金子亜矢子 写真(2012年)『自由に遊ぶ、DIYの本づくり』株式会社グラフィック社
これはサントミスタッフのすずきさんに借りたのですが、タイトル通りみなさん自由に遊んでいて、制作のプロセスがとても分かりやすい本です。
十人十色とはこのこと!ひとりひとり全く違う制作の仕方があって、だからこそ色んなzineやリトルプレスがあるんだなとひしひしと感じました。
本の中でサントミも紹介されているのでぜひ手にとってみてください。^^
ワークスコーポレーション書籍編集部(2012年)『DTP&印刷スーパーしくみ辞典 2012年度版』株式会社ワークスコーポレーション
これは印刷物をつくるための教科書のような本ですが、基礎が分かりやすく載っているので分からないことを調べるときに便利です。
もちろん2013年度版も2014年度版もありますよ~!
冊子の基本を知っているとアレンジもしやすいので、ぜひ読んでみてください。^^
古本屋さんにも売っている事があると思います。
さて。いよいよサントミOPENまで1ヶ月が切りましたね!
早くたくさんのzineと出逢いたくてウズウズしております♪
では次回!またお会いしましょう~。